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執筆者の写真大阪市コミュニティ協会

大阪市港区「桜通りde桜まつり」


桜通りde桜まつり

地域町内会有志が40年以上に亘り管理してきた桜並木(区画道路・街路樹)の維持管理費が年々かさむとともに有志の高齢化も進み、有志の会だけでは維持仕切れない状況を解決するため、解決策の一環として、桜通りの現状など地元住民を始め広く市民にも認知して頂くよう啓発イベント「桜通りde桜まつり」を開催する運びとなった。

その運営費用捻出と市民に桜まつりの趣旨を周知する手段(インターネット)として、地域密着型クラウドファンディングサービス「FAAVO大阪」を活用し資金を獲得、毎春恒例の桜まつりにつなげた。

概要

 

実施日時:平成27年から開催(毎年4月第一土曜日)

場所:大阪市立磯路小学校前・ゆずり葉の道(模擬店・歩行者天国)及び磯路会館老人憩の家

来場者・参加者などの人数:27年度:約3,500人28年度:約4,500人29年度:約4,000人

主催:桜まつり実行委員会(弁天地域活動協議会・磯路地域活動協議会・NPO法人南市岡地域活動協議会・市岡地域活動協議会・田中地域活動協議会・池島地域活動協議会)

発注元:磯路地域活動協議会

関係者: FAAVO大阪(クラウドファンディングサイト運営会社)

・桜通りの街路樹は民間資産であり、磯路桜通りの管理は通りに面する地元有志・桂音会が12,000円/年の会費を募り維持している。

以前より桂音会へは、町会も関知しないようなスタンスをとっていたが、地域全てを対象に事業を展開する地活協の会長が、地域の問題として桂音会に接触を図った。

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地域課題との認識を強くした磯路地域活動協議会会長が、港区まちづくりセンターに相談。

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桂音会+磯路地域活動協議+港区まちづくりセンターが協議を重ねる場を設け、「桜サミット」というプラットフォームを形成。

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桜通りの維持管理問題の現状を広く市民に周知するべく、啓発イベントの開催を図る。

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桜まつり開催の為の財源として、広報の効果も期待できるクラウドファンディングを地域と実施。

他にも地域から寄付を募る。

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この桜まつりは行政の指導ではなく、桜通り維持管理という港区の課題を各地活協が連携して取組む姿勢は、大阪市の市民活動の先進事例として大阪市職員向けの研修会で講演され、自治体学会奈良大会に於いて磯路地域活動協議会会長が、地域活動の一環として自ら発表している。

成果

 

・第一回「桜通りde桜まつり」実施のため、平成26年度に実施したクラウドファンディング(FAAVO大阪)で、桜まつり模擬店や桜通り桜並木などの配線購入に充てる資金240,000円を達成。

・短冊に企業、団体や個人のお名前を入れたぼんぼり、一基2,000円の寄付を募り、市民より約120基が寄せられた。

・地域活動の原資(寄付など)を集める方法として新たにクラウドファンディングが認識され、活動のPR効果も得られる事が主催者の実感として残った事。

・各地域活動協議会が参画団体の若手に声を掛ける等、新たな担い手を発掘する事にもつながった。

・大阪市の都市景観資源として広く愛されている「桜通り」を港区の財産として、自主的に各校下の地域活動協議会が主となり連携をし、その課題解決に向かい各種団体を巻き込みながら開催に至る一因となった事は大きい。

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